1ヶ月のフルリモート研修を終えて

1ヶ月のフルリモート研修を終えて

研修の内容

コロナの影響を受け,新卒入社させていただくCyberAgentではフルリモートワークでの研修を行いました.前代未聞の事態ではありましたが,人事や多くの先輩社員のおかげで例年以上に充実した(例年は知りませんが)研修になったと思います.本記事では,研修で行ったことや研修を通しての学び,そしてリモートワークを通して感じたことをまとめていきたいと思います.

本記事に関連し,弊社のリモートワーク研修にまつわるブログやNoteを紹介したいと思います.

フルリモートという前代未聞の新卒エンジニア研修をやって感じたこと
3週間のフルリモートの新卒研修を振り返ってみる
1ヶ月の新卒エンジニア研修をフルリモートで実施したら、想像以上にメリットが多かった【導入編】

研修の内容

本研修はまず2つのセクションがありました.
1つ目は,4/1 ~ 4/3に行われた全体研修,
2つ目は,4/6 ~ 4/24に行われた技術研修です.
それぞれで行ったことを軽くまとめていきたいと思います.

全体研修(4/1 ~ 4/3)

全体研修では「会社を知る」ことと「社会人スイッチをONにする」ことがテーマになっていました.

会社を知るための研修としては

  • 5人前後のグループで会社説明資料の作成 & プレゼン
  • 労務や総務からのガイダンス

などを,そして社会人スイッチをONにするための研修として

  • 自己分析 & チームラーニング
  • 先輩方からのガイダンス/アドバイス

を行いました.

技術研修(4/6 ~ 4/24)

技術研修は5,6人のチームでSNSを作ろうというものでした.チームには様々な職種のエンジニアがいて,フロントからサーバー,インフラまで実際のSNSに限りなく近づけることが1つの目標にもなっていました.最低要件として

  • 投稿ができる
  • ユーザーをフォローできる
  • 投稿の参照やいいねができる

が挙げられており,それ以外の仕様や設計は全て新卒に任せられていたので,それぞれのチームの個性が出るものになっていました.自分のようなUnityクライアントエンジニアやMLエンジニアは新しい技術への挑戦が求められました.

研修の目標

本研修を通して2つの力を磨くことがテーマになっていました.それは

  • オーナーシップ
    ┗ 自分の役割、責任範囲を認識し、自分から行動する。
  • フォロワーシップ
    ┗ 個人の成果だけではなく、チームとしての成果を意識して行動する。

の2つです.
技術研修ではこの2つを磨くため,そしてチーム開発を学ぶために,各人が役割をもち開発を行うことが目標とされていました.具体的な役割は以下の5つになります.

  • プロジェクト管理
  • チームマネジメント
  • 仕様設計
  • テックリード(フロント)
  • テックリード(サーバー)

自分はプロジェクトマネジメントを担当しました.

個人目標

▼技術研修を通しての目標 :
   「PMとしてスムーズにプロジェクトを進める
▼目標達成のために必要なこと :
  ・チームの特性,メンバーの個性を知る
  ・全員の納得がいき,無理と粗のないスケジュールを立てる
  ・進捗が遅れている部分の原因を常に考え解決する
  ・進行状況を毎日確認する
  ・メンバーに開発以外の手間をかけさせないようにする

上記を目標とし3週間,朝会夕会のファシリテートや発表資料の作成を行いました.

研修の振り返り & 学び

エンジニアとして

自分は元々Unityエンジニアで,しかもエンジニア歴がまだ1年ちょっとという弱々エンジニアだったので,正直この研修は不安でしかありませんでした.HTML/CSS/JavaScriptsとかを軽く触ったことがある程度でしたが,本研修ではNuxt/Vue.js/tailwindcssを用いたフロントの開発に携わりました.
自分の専門分野ではないからとか,今後使わなそうな技術だからとか,手を抜く言い訳はいくらでもできましたが,研修を行う理由を自分の中で見直し,考え方,捉え方を変えることで不安な研修も前向きに乗り越えることができたと思います.具体的には

  • 新しい技術だからこそ誰よりも成長の可能性がある
  • 他技術を学ぶことで将来の可能性が広がる
  • 思考法やプログラムの本質を学びUnityにも生かす

こんな感じでセルフマインドコントロールを行って研修に臨みました.

実際に開発を行う上では,フロントのテックリードをしている人が,初心者でもわかりやすい設計にしてくれたり,PRのレビューでいろいろ指摘してくれたり,いつでもSlackで電話相談させてくれたり,あと相手のPRを見るのが予想以上に勉強になって,なんとか自分のタスクは終わらせることができました.初めてのチーム開発,Web開発でしたが学びの多い研修になりました.

さらに研修全体を通してわからない言葉は都度メモをとり,時間のある時にまとめる習慣を作っており,ほんの少しではありますがインフラやサーバーのことも理解できたり,+αの成長ができるように工夫して取り組むことができました.

PMとして

いつかPMをやってみたいという気持ちがあったので,ノリで挑戦してみましたが,いざやろうとするとPMの仕事って何?という初歩の初歩の壁にぶつかりました...
とりあえずTrelloを用いたタスク,進捗の管理や朝会夕会のファシリテートは取りましたが,本当にこれだけでいいのか?もっといい方法があるのではないか?チームマネジメントとの役割分担は?など疑問や悩みは尽きませんでした.
結果,各チームのPMを召集して相談会を行ったり,チームマネジメントの人と1 on 1面談?みたいのをしてお互いの共通認識をとるなど,オーナーシップフォロワーシップを意識した行動も取れたと思います.
詳しくはお見せしませんが,こんな感じでタスク管理してました.

しかし,結論から言うとPMとしての仕事を完遂できませんでした.と言うのも私たちのチームはプロジェクトを完遂できなかったのです.PMはプロジェクトを期日以内に完遂するのが最低限の仕事です.完成させるために,各タスクへのアサインや,各タスクの優先度づけ,リスクの洗い出しを行うのがPMであるにもかかわらず,自分の知らない領域の進捗状況や,正しい工数見積もりができておらず,結局インフラの環境が整わず,フロントもサーバーもローカル止まりになってしまいました.
これについては反省以外の何ものでもありません.
もっと有識者への相談や,アサインなどのアクションを取ったり,インフラ担当者へのコミュニケーションを取り,リスクの洗い出しができていればこのような事態にはならなかったのではないかと,発表前日くらいから反省は始まっていました.

しかし,今回は研修であったので,失敗もいい経験として成長につなげなくてはいけません.そういった点ではどのチームよりも研修を満喫できたチームであったと思います.

リモートワークのあれこれ

リモートワークのいいところ

  • 出社しなくていい
    ┗ 出社時間がなくなるので時間が浮く,満員電車からの開放
  • 起床後1分で出社できる
    ┗ これは必ずしもいいことではないが,寝坊のリスクが少しは減ったはず
  • 自分のタイミングで息抜きができる
    ┗ 説明会や発表会中にトレイに行きたくなることありますよね…
  • 飲み会のハードルが下がる
    ┗ いつでも誰とでもできて,店探し不要だし何よりやすい

リモートワークの辛いところ

  • 運動不足
    ┗ 意外と通勤や社内での移動は運動になっていたっぽい
  • 座りっぱなし
    ┗ 意識しないとずっと座っている.腰が死ぬ.会社ばりにいい椅子が必要
    →zoomとかでビデオオフにしてもいい許可があって,立ったりできてよかった
  • 設備費用がえぐい
    ┗ リモートワークのためにいろいろ買ったのでお金が...(給付金に期待)
  • コミュニケーションがとりづらい
    ┗ zoomランチや飲みだと何人いても話し手は1人なので暇な時間ができたり,純粋に相手の心情や空気感が読みづらい
  • ランチとか飲みが寂しい
    ┗ 先輩社員さんとのランチとか同期とかとの飲みはやっぱりオフラインがいい

リモートワークの必需品

  • ぶら下がり健康器
    ┗ 運動不足解消できるし,洗濯物を干せる
  • Kickflip MacBook Pro
    ┗ これはリモートワーク関係なくmacユーザは買うべきと思った
  • モニター台
    ┗ 先輩が言ってたけど,ディスプレイ1枚減ると作業効率1/3になる
      だから,デュアルは必須で,かつ1枚は高さで差をつけたい…

まだ届いてないけど,スタンディングデスクとブルーライトカットメガネは買いました.

リモートワークのススメ

  • 散歩タイムをつくる
    ┗ 必ず運動ができるし,陽にあたることでリフレッシュ可能
  • こまめに換気する
    ┗ 寝てても叱ってくれる人がいないので寝ない環境づくり
  • 休憩時間にスクワットなどの筋トレ
    ┗ 理由は同上.運動不足の解消も可能
  • 報連相は細めに,電話も多用する
    ┗ コミュニケーション不足が否めないので連絡はです

リモートワークで必要なスキル

  • 報連相などの連絡スキル
    ┗ お互いに何をやっているかわからないので,連絡はしっかり取るべきだと思いました.できないこと,わからないことを素直に言うのも力かと…
  • 集中力
    ┗ 広義的になってしまいますが,リモートワークでなら作業時間は無限です.しかし,定時内に最高のパフォーマンスを出すのが本当の力だと思いました.
  • zoomやdiscordでつながる
    ┗ 自分のチームでは最終日とかしか導入できませんでしたが,いつでも話せる環境,オフラインに近い環境が作れていいと思います.

今までは会社側がリモートワークで切るかどうか評価される時代でしたが,これからは社員がリモートワークに対応できるかどうかという力が評価される時代になると思うので,リモートワーク力は高めていきたいですね.

まとめ

振り返ってみると,怒涛の3週間でした.なんならその後の事業部研修も忙しくてアウトプットがこんなに遅くなってしまったわけですが...

冒頭でもお話したんですが,フルリモートでの研修は前代未聞で,人事の皆さんも新卒も,全員が不安を抱いて始まったと思います.
特に弊社は完全フルリモートで,どの会社よりも早くリモート研修を始めていた(と思う)ので,挑戦的なことばかりでした.しかし,人事の方が短い時間ながらも研修に修正を加え,しっかりと準備を行ってくれたおかげで最高の研修になったと思います.もちろん,新卒側の努力や配慮も確実に必要ですが,だからこそ,人事の方と新卒が一体となって作り上げた研修になったと思います.

オフラインでの研修を知らないので,独断的な考えになってしまいますが,研修はリモートでも全然いけるなと思いました.
本研修を支えてくださった人事の方を初め,多くの先輩社員の方々,本当にありがとうございました.